季節の着物・基礎知識

四季を感じさせる柄や文様は季節を先取りし、
種類や格付けには約束があることをアドバイス

着物には、着る時期や場所、目的(T・P・O)に応じて約束事があり、
二つの軸があります。それは季節の軸と、晴れ着と普段着といった格つけの
軸ですが、これらを理解していれば、お客様のご用意いただく着物にコメントができます。

ここでは、まず季節の軸である柄や文様についてご説明します。
季節感を伴う柄に関しては、季節を先取りして装うのが約束事です。

たとえば、桜だけの贅沢な柄の場合は、咲く桜がつぼみから八分咲きまでに着るのが
粋な着こなし。梅なら3月とされていますが、新春の頃には松竹梅の意味もあり、
梅柄の着物を着ることもあります。桜を含んださまざまな花が混ざっている柄の場合は
オールシーズン着れます。もし季節感を誤ったていたらさらりとお伝えするのも
良いかもしれません。